生活メモ

気になったことをまとめていきます。

登山の魅力

はじめに

登山との馴れ初め

きっかけは息子でした。

息子はまだ幼いので、運動のために外で遊ぼうと思っても難しいことはできず、散歩に落ち着くことが多いんです。

でも、散歩に向いている場所って限られるので、何度も同じところを歩くことになってしまいつまらない…。

そこで閃き。

「山道を歩いたら楽しいかもしれない」

トレッキングって言葉もその時に調べて初めて知りました。

試しに、近所で評判の標高200mもない里山を歩いてみたら思った以上に大変で、思った以上に楽しい。
「これは良いかも」と思い、モチベーションを上げるために登山漫画を漁ったところ好みの漫画が見つかったので思惑以上にモチベが上がり、今では当初の目的とは関係なく山に行くように…。

なぜハマったのか

漫画が面白いだけじゃ長続きしないはずですが、一年近く経ってもモチベは上がる一方です。きっと、自分に合う何かがあったんでしょう。

その何かを明確にすることで今後の登山という趣味との付き合い方をより良いものにできると思いますし、(壮大ですが)ひいては生きがいを見つけることにも繋がるかもしれません。

ちょいちょい考えてはいるんですが、アウトプットしていないので気軽に振り返れず、不便しています。今回はそれを纏めてみようと思います。

登山の魅力

これから幾つか魅力のポイントを挙げますが、そのほとんどは「非日常感」という言葉で括ることができると思います。つまり、ありていに言ってしまえば現実逃避しやすいことに魅力を感じているわけです…。

でも、それって素晴らしいことだと思いません?

不利な状況に追い込まれた場合、一旦引いて体勢を整えなければ対応は困難です。現実は頻繁に問題を突きつけてきますから、逃げなければいけない状況も増えようもの。

そう考えると現実逃避しやすいことに魅力を感じることも、おかしくはないのかなと思えます。実際、山に行くことで細かい問題がどうでもよくなり、本質的な解決に取り組む気になれたりしたこともありました。

万能薬ではありませんが、そんな魅力を挙げていこうと思います。

緊張感

こんなに緊張したのは何年ぶりだろう?五年以上?十年以上?

そう思いながら岩を登っていました。

凍った鎖を握りながら、垂直に…。

自分は登山初心者で冬山も北アルプスも行ったことはないんですが、軽い気持ちで出かけた近場の低山でもそんなルートがありました。一歩間違えたら大怪我、下手したら死ぬかもしれない。普段はそんな状況は考えられない家と職場の往復なので、なかなか刺激になります。

勘違いしないでもらいたいのは、別に危険が好きなわけではないです。慎重に危険性を排除した上で臨むからこそ、緊張感を楽しむ余裕が生まれるってことです。

危険性を排除しきれない場合は大人しく撤退します。

ミニマル

そこには山と、自分と、ザックしかありません。

電波も届きません。

ザックに詰められる荷物だけ持って、山に登り、下りてきます。

登りのトラブルはザックの中にある物だけでなんとかします。

下りのトラブルもザックの中にある物だけでなんとかします。

道に迷ってお腹が空いたら、ザックの中にある食料と道具だけで飢えを凌ぎます。

それって大変なことですが、慣れてくれば身体と荷物一つあれば何とかなるという自信を持てます。職とか環境に縛られない、生物的な強さ、というと大げさですが、山に行っている間はそんな感覚をプチ体験できるってことです。

大自然

やっと一般的な魅力が出てきました。

自分も、自然と触れ合える点は魅力だと思います。デトックス的な側面が強いです。街の中だと、遠くを見ないんですよね。建物は狭いし、モニタばっかり見てるし。目の周りがリラックスすることで自律神経の回復に繋がるんだと思います。

空気も、建物の中は循環が弱いし、街の中は排ガスだらけです。山に居ると体の調子が良いんですが、空気のおかげかもしれません。

あと、やはり眺望が良いとえも言われぬ感動がありますね。

Googleアースで世界遺産巡りできる時代ですが、写真や動画で観るのとこんなに違うのかと驚きます。VRが急速に発展中ですが、脈拍が上がっていることによる高揚感や、その肌を冷ます空気の感覚まで再現できるのはもう少し先でしょうしね。

単純作業

一見、魅力と結びつかなそうな言葉ですが、自分にとっては結果的に魅力でした。

登山って、基本的には登るか歩くか下りるだけです。休憩は挟みますけど。

なので、考えることはあまり多くありません。考えることがないと余計なことを考えてしまうんです。「余計なこと」というと語弊がありますけど、あまり考えたくないことのことです。

しかし、そこは登山、三十分や一時間では終わりません。余計なことも考えつくしてしまいます。考えつくすといっても悩みが解決するわけではないです。どうでもよくなるだけです。その後、ふっと湧いてくる感情があります。感情というか、欲というか、目的というか。

それこそが今の自分にとって本当に大切なことであり、その前にごちゃごちゃ考えてたことは取るに足らないことです。そういうことに気づける副次的な効果も魅力と思っています。

ただしこれは単独においてのみの話ですし、さらに言えば登山に限った話ではありません。ですが、上述の魅力たちが掛け合わさることで他の単純作業より顕著に効果があると思うので、あえて挙げてみました。

達成感 

競技的な趣味の場合、練習してそこそこの結果を残さなければ達成感は得られないと思います。

競技的でなくても、練習しないでできるようなことをやっただけでは達成感は得られませんし、達成感を得られるようなことを成し遂げるには相応の練習が必要です。

それは登山でも似たようなことが言えますが、登山の場合は練習しないで登れるような山に登っただけでも、それなりに達成感があります。

だって山頂ですし。そこら辺で一番高い場所ですから。

疲労感も手伝って、満足してしまうんでしょう。

汗かいて、てっぺんに立って、あたりを見回せば、何かを成し遂げた気になれます。

登る(歩く)だけでなんとなく達成感を得られてしまう気軽さは、魅力だと思います。

マネジメント

登山は段取り八分です。

行く山を決め、コースを決め、注意点を洗い出し、装備を決めて準備し、日付を決め、天気を確認し、当日の状況を確認します。

あとは登るだけですが、問題が発生したら対策を考えたり、時には撤退の判断をする必要もあります。

つまり仕事と一緒ですね。

マネジメントは好きなんですけど、仕事はあまり好きではないので普段は相殺です。

しかし好きな登山のマネジメントとなれば楽しいです。

登らなくても準備してるだけで楽しいですし、不謹慎ですがトラブルも楽しめる一面があります。

登るだけでなく準備も楽しいので、面倒くさがらずに続けられるんだと思います。

まとめ

随分長くなってしまいましたが、自分が考えていたことは大体出しきれたと思います。

これらと家庭の状況を考慮して今後の山行の方針を決めれば、効率良く登山を楽しめそうです。

あとは、登山の嫌なところ(移動が面倒とか)も溜まってきたら纏めたいと思っていますが、それはまたの機会に。